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奨学生インタビュー【3】

インドネシア人としての僕の誇り、日本に来たおかげで発見できた。
YANTO(ヤント)さん インドネシア出身 静岡県立大学大学院 国際関係学研究科 比較文化専攻

日本人は伝統文化をとても大切にしていますね。
静岡まつりの大御所花見行列を見て、強くそう感じました。
そして日本人自身は、そのことに気づいていないのではないでしょうか。
じつは、僕も同じでした。
自分の国の伝統文化は、自分のアイデンティティなんだ。
それをなくしてしまったら、どんなに産業・経済が発展しても価値がない。
と、あらためて気づくことができたんです。
日本人の皆さんも、自分の心の中にある日本を、もっともっと大切にしてください。


●留学研究テーマ
『ブタウィ文化復興におけるジャカルタのアイデンティティと歴史』

 ブタウィ文化とは、ジャワ島のジャカルタを中心に、オランダ植民地時代から外来文化の影響を受けながら独自に形成された文化のこと。東京にいまも見られる江戸っ子の文化にちょっと似ています。この伝統文化を研究し、母国の新しい街づくりや歴史観光に役立たせるのが僕の夢です。

●プライベートライフ
 初めのうちは「大丈夫かな?」とこわごわ食べていた刺し身も、いまでは大好物です。また、日本の上下関係の厳しさに驚きましたが、「郷に入っては郷に従え」ということで大分慣れてきました。留学中に日本のあちらこちらを旅行して、本場の日本文化にいっぱい触れたい。そしてその素晴らしさをインドネシア人に伝えたいと思っています。

●奨学金の活かし方
 出島のある長崎には、ブタウィ文化の影響が色濃く残っているんです。TDCさんから支給される奨学金は、現地での調査費や行き帰りの交通費、専門書や参考書の購入などに当てています。とても有り難いです。