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メッセージ
代表取締役社長
葉山 裕HIROSHI HAYAMA
- 東海澱粉のビジネスモデルを教えてください
- 東海澱粉は、「食品商社」と言われることが多いですが、その実態は一言では語れない、ちょっとユニークな会社です。BtoBの事業が中心で、私たちの社名が表に出ることはほとんどありません。でも実は、皆さんの食卓にのぼる多くの商品に、私たちの関わった原材料や技術が使われています。
よく「商社なの?問屋なの?」と聞かれるのですが、私たちは、「問屋」と「商社」の中間にいるような存在です。在庫を持ち、物流機能を担いながらも、商社としての提案力や企画力も持ち合わせています。
たとえば、ある食品メーカーが「こんな食材を扱いたい」と言ったとき、私たちは単にそれを仕入れて届けるだけではありません。ときには海外から素材を探し出し、それをどう加工すれば使いやすいか、どんなパッケージにすればよいかまで考え抜いて、企画として仕上げてご提案する。つまり「まだ世の中にないものを一緒につくっていく」のが、私たちのビジネスモデルの本質です。

- 独自の魅力、特徴はどのようなものでしょうか
- 一般的な商社の営業であれば、「商品ごとの担当」がいて、その人がその商品を売っていきますよね。でも、東海澱粉は「お客様ごとの担当」。つまり、担当者はそのお客様のために必要なものを、ゼロから探してくるんです。扱うジャンルも商品もさまざま。時にはまったく新しい流通や調達の仕組みを、自ら設計することもあります。
正直、マニュアルはありません。でもだからこそ、提案が形になった時の喜びは格別です。自由度が高いぶん、やるべきことは自分で考え、組み立てていく。「まだ誰もやっていないことを、自分たちで考えてつくる」。それがこの仕事の面白さです。

- 東海澱粉が提供している社会的価値や、解決している社会課題は?
- 私たちのビジネスは、目の前のお客様のニーズに応えるだけでなく、社会全体の課題ともつながっています。
たとえば、食品加工の現場では、野菜の皮や芯など「食品残渣」が多く出ます。私たちはそれをただ廃棄するのではなく、堆肥化して農家さんに提供する取り組みを進めています。そこで育った野菜がまた流通にのってくる──そんな循環型の仕組みづくりにも関わっています。
また、水産品の分野では、海の環境保全や持続可能な調達にも配慮したビジネスを意識しています。「環境配慮」といっても、いわゆる綺麗事ではなく、実際の業務に組み込んでいく中で、結果的に社会にプラスになることを自然とやっている感覚です。
私たちは「何をしている会社か分かりにくい」と言われることもありますが、それは決まった型に収まらず、社会や業界の変化に合わせて、常に新しいことに挑戦しているからかもしれません。そこに、私たちならではの価値があると信じています。

- これから東海澱粉が目指す姿を教えてください
- 具体的には、「コンプライアンス」「人権尊重」「ワークライフバランス」「マーケットイン」「サプライチェーン」「変化対応」という6つの重点テーマを掲げ、全社的に取り組んでいます。
とくに重視しているのが、「マーケットイン」の発想です。私たちはメーカーではない分、常にお客様の近くにいて、本当に必要なものは何かを掘り下げて形にしていく必要があります。 将来的には、インドや中国など成長市場も視野に入れつつ、「ローカルにもグローバルにも強い会社」へと進んでいきたいと思っています。変化を恐れず、社会の流れに先回りして動ける企業であり続けたいですね。

- 就活生へのメッセージをお願いします
- 就職活動って、自分の“これから”を真剣に考える最初のステップですよね。私から伝えたいのは、「自分のやりたいことに、正直であってほしい」ということです。
東海澱粉は、知名度が高い会社ではありません。でも、「自分の考えたことを形にしたい」「まだないものをつくる仕事に挑戦したい」と思っている人には、ぴったりの会社だと思います。
たとえばある冷凍食品、あるお弁当の中の一品。表には出ませんが、実は私たちが関わっていることもたくさんあります。それを「東海澱粉がやった」と知ったときの感動は、何にも代えがたいんです。
完璧じゃなくていい。不安があるのは当然です。でも、その中でも「やってみたい」と思えたなら、一歩踏み出してみてください。私たちは、そのチャレンジを本気で応援します。

