INTERVIEW

先輩社員インタビュー

自分達の「存在意義」を、問い続ける。

入社18年目 沖縄駐在事務所

※役職・社歴は、取材当時のものです。

嶋 剛児TAKEHARU SHIMA

数年のつもりが「18年」。
運命の仕事に出会えた。
こんなことを言っていいのか分かりませんが…実は、商社への入社は「数年の修行」のつもりだったんです。というのも、僕はもともと教師志望。そのつもりで教員免許も取得していました。
ですが、ある時にふと「教師になるなら、社会のことも知っておきたい」と思い、社会を知るなら多様な製品やサービスを扱い海外企業との取引もある商社で働きたい!と商社に的を絞って就活を開始しました。縁あってTDCに入社することができ、はじめに配属されたのは三重の松坂営業所。入社当時は「教師になるまでの社会勉強」だと思っていた私でしたが、色々な経験をさせていただく中でできる仕事が増えるにつれて、TDCの仕事が面白くなってきてしまって。仕事にのめり込んでいるうちに、気がつけば入社から18年も経っていました。
嶋 剛児
自分の提案が形に。
新たに見つけたやりがい。
私にとって転機は2つあると思っていて、そのうちのひとつは松阪営業所でとある有名スナック菓子メーカー様を担当させていただいたことです。
ある時、私がお客様に提案したのは弊社の社名にもある「澱粉」。実はこの“澱粉”というのは、スナック菓子の“食感”の肝となる重要な原材料なんです。澱粉が変われば食感が変わると言っても、決して過言ではありません。私は商品を1から企画し、お客様に提案しました。すると、提案した澱粉がメーカーの方から「確かに食感が変わりました!」と評価していただけて。晴れて自分の提案が採用されたのです。商品が世に出て全国のスーパーやコンビニなどにそのお菓子が並んだ時は、痺れましたね。

TDCの仕事はもっと裏方の仕事だと思っていたのですが、多くの方の目に触れるような成果物を世に出すこともできるんだと、この仕事にやりがいを感じました。
嶋 剛児
頼れるのは自分だけ。
それでも「商売」は面白い。
松阪営業所に勤務して7年が経った頃、北九州出張所を経て福岡営業所へ異動となり、2つ目の転機が訪れました。沖縄駐在事務所の立ち上げです。福岡営業所時代から出張ベースで築いてきた実績が評価されての沖縄進出でした。

現在、沖縄駐在事務所は、基本的に私が一人で切り盛りしています。TDCの販売事業は食品工場への原材料の販売と量販店などへの加工品の販売がメインで、大きな営業所では一人の営業担当がどちらかを専任で担当します。が、沖縄には私一人しかいないので…両方への販売を任されています。それどころか、提案から仕入・物流の組み立て・納品まで、すべてを私が担っているのです。大変そうと思われるかもしれませんが、商売のすべての段階に関われるのって、本当に面白くて。若い頃はその自由さ、裁量の大きさをプレッシャーに感じることもありましたが、今となっては自分でダイナミックに動かせることがTDCで働く醍醐味だと思っています。
嶋 剛児
新たな地での生き残りをかけた挑戦。
沖縄駐在事務所を立ち上げて5年。今では売上も伸びてきていますが、当初は「TDCが沖縄に存在する意義」を見出すことに必死でした。なんといっても、未開拓の地への新規参入でしたから。沖縄のお客様が何に困っているのかを徹底的に調べて、考えて、1から商売を作っていかなくてはなりませんでした。

そんな折、ある食品会社の社長さんが「人手不足に悩んでいる」とお話ししてくださいました。その会社は沖縄の郷土料理をレトルト商品として販売されているのですが、その工場の人手不足が深刻、とのこと。詳しく状況をお聞きすると、商品に入っているごぼうを従業員の方が一つひとつ手作業で切っているとのこと。そこで、「カット済みごぼうを作れる海外工場があるので、サンプルを持ってきてもいいですか?」と提案しました。結果的にはその提案も商品も気に入っていただけて、工場の方に会う度に「このカットごぼう、絶対に切らさないでくださいね!」とお願いされるほど、その工場にとってなくてはならない商品になったのです。

そんな風にお客様が困っていることや求めていることを探っているうちに、お客様が抱える課題を一緒に解決していくことが、人材不足などの地域課題に立ち向かうことにも繋がるのでは…と思い始めました。この地域に貢献することが、私たちの存在意義にも繋がる。ようやく「沖縄でできることはまだまだありそうだ!」と感じられるようになりました。
嶋 剛児
ひとつひとつの商売ではなく、地域全体と向き合いたい。
「沖縄への地域貢献」に私たちの存在意義を見出せることができた今、次の目標は沖縄駐在事務所を沖縄営業所にすることです。入社から18年経っても新たなことにチャレンジできる環境を、改めてありがたく感じます。

TDCでの仕事は、本当に飽きません。定年退職してからも嘱託職員として働いている先輩がいるのですが、その先輩が今でも年に1個くらい新しいことをやり出すんですよ。新しい商材を考えたり、同じ商材に+αの価値をつけたり。いくつになっても新しいことに挑戦する姿にいつも刺激をもらっています。そんな先輩達に出会えることも、TDCの魅力の一つでしょうね。

未知の領域はまだまだありますから、開拓精神が旺盛な仲間と一緒に働けることを楽しみにしています。
嶋 剛児
嶋 剛児
休日の過ごし方
子どもと遊ぶ。沖縄はエイサー祭りやハーリーなど、1年を通して催し物が多いので、家族を連れ出しては遊んでいます。
趣味
家族で県内を旅行すること。
現在の勤務地周辺のおすすめ
栄町市場がおすすめです。東南アジアを思わせる雰囲気の中、夜風で涼みながら飲むお酒は最高です!
TDCに入ってよかったこと
学生の頃に抱いていた「沖縄に住みたい」という夢が実現したこと。台風には毎年苦労しますが、この場所で生活をして、働けていることはかけがえのない財産です。