INTERVIEW

先輩社員インタビュー

向き合うことを、恐れるな。

入社32年目 千葉営業所 所長・関東ブロック 統括

※役職・社歴は、取材当時のものです。

見崎 基英MOTOHIDE MISAKI

「この人の下で働きたい!」
就職活動中、TDCの新潟営業所に会社訪問した時に、当時の営業所長の人柄に触れて強く思ったんです。どれほど私が惚れ込んでしまったかというと、入社後の配属先希望は第一希望から第三希望まで全部「新潟」と書いたほど。その熱意を受け止めてもらえたのか、晴れて入社後は新潟営業所への配属が決定しました。入社後は所長だけでなく先輩社員にも恵まれ、社員寮で年の近い先輩方と4人で生活しながら、時には一緒に原料のサンプルで料理を作って感想や改善点を言い合ったりしていました。

新潟営業所はTDCの得意分野である「すり身」が主原料の大手かまぼこメーカー様が数社あり、全国65の営業所の中でも売上が常に上位の営業所でした。社長や経営層との距離も近く、TDCを取引先として認めてくださっているからこそ、良い関係性が築けていたのでしょうね。

社内外で人に恵まれ、楽しく社会人生活を過ごしていたのですが…ある日、新人の私は大きな失敗をしてしまったのです。
見崎 基英
あるお客様とのトラブルが、一生物の出来事に。
忘れもしません。入社1年目の12月、私が担当しているお取引先に納品している商品に対して、お客様からお申し出の連絡がありました。当時、私は外出をしていて電話に出られず、営業所にいた先輩が代わりに対応してくださいました。
「本来謝るべきなのは、現在担当をしている自分だったのに…」
そう思い、すぐにお取引先へ足を運び、お客様に直接お詫びをしました。すると、お客様に「ああ、もういいよ」と、追い返すような口振りで軽くあしらわれてしまったのです。

当時の私は、お客様の態度にどうしても納得がいきませんでした。
「どうしてそんなひどい態度を取るんですか!?何かまだ不満があるなら、担当の私に言ってくださいよ!」
こんなことを取引先の新人に言われて、お客様が怒らないわけがありませんよね。お互いにヒートアップしてしまい、関係性が全く改善しないまま営業所に戻りました。

お客様を怒らせてしまったことを先輩に相談すると、先輩は私と一緒に再びお取引先のところへ出向き、「お前はここで待ってろ」と私を車に残し、代わりにお客様に頭を下げてくれました。駐車場に戻ってきた先輩は、私にこう言いました。
「見崎、今夜空いてるか?お客様と腹を割って話をしよう」
見崎 基英
思いは、まっすぐ伝えよう。
「先輩を交えてお客様と腹を割って話をした結果、関係は無事に修復。それどころか、一度お互いの思いをぶつけ合ったからこそ、喧嘩をする前以上に親しくなれました。
お客様は私よりもひと回り以上歳が離れていましたが、どんなことでも相談に乗ってくれたり、逆に仕事に関する相談をいただいたりする間柄でした。

そのお客様とは、担当が後輩に代わり私が下関に赴任してからも連絡を取り合っていました。
ところが、私が転勤して2年後。お客様が病に倒れ、半年後にこの世を去ってしまったのです。今もご存命だったら、もっともっと色んな話がしたかった…。そう思えるほど、大切な存在です。

お客様が亡くなった今もなお、当時の経験から学んだことを若手の社員には伝え続けています。「お客様の言葉を鵜呑みにするだけでなく、時にはこちらの思いをまっすぐ伝えることも重要だよ。自分の腹の中を見せることで、相手も心を開いてくれるから」、と。
見崎 基英
同業他社にはない、TDCだけの“強み”。
新潟と下関で水産業界を主に担当し、その後は本社の営業部、埼玉営業所長、本社の人事課長として数々の経験を積み、現在は千葉営業所の管理と関東ブロックの統括を任されています。
これまでの経験に加え、関東ブロック長として各営業所の近況を聞く中で改めて感じた、同業他社にはないTDCの“強み”。それは、「お客様との距離の近さ」です。関東ブロックだけでも5箇所、さらに全国には65箇所に営業所があるということは、何かあった時に各営業所の担当がお客様の元に駆けつけて、かゆいところに手が届くような細やかなサポートができるということ。だからこそ、物理的な距離だけでなく心理的な距離も縮まって、「この人から買いたい」「またこの人に会いたい」と思っていただけるような関係性が築けるのだと思います。
見崎 基英
1+1を2よりも大きくするのが、商社の仕事。
TDCで働く醍醐味は、1+1を2ではなく、3にも4にもできる仕事があるということ。アイディアと行動力次第で、今まで誰も目をつけていなかった新しい商品を世の中に送り出したり、今まで参入していなかった業界に商品を提案することも可能です。
例えば、以前千葉営業所にいた所員は、入社8年目で焼肉業界に向けた商品の企画や原料の買い付け、加工のための協力会社探しをゼロから立ち上げ、案件を獲得していました。彼のように、向上心を持って新たな商材の開拓に挑戦できる人がいると、一緒に仕事がしたいなと思えます。
1+1を2よりも大きくするために必要なのは、「色々なことに興味を持つこと」。「この商品はなぜおいしいんだろう?」「なぜこんなに安いんだろう?」「なぜこんなに売れているんだろう?」…と、世の中に出回っている商品の裏側にある「理由」に興味を持つことができれば、TDCで楽しく仕事ができるはずですよ。
見崎 基英
見崎 基英
休日の過ごし方
スポーツ観戦(特にサッカーは家族と一緒に楽しんでいます)
趣味
ウォーキング、料理
現在の勤務地周辺のおすすめ
千葉のグルメが味わえる飲食店が近隣に多数あるため、おいしいもの巡りが楽しめます。
TDCに入ってよかったこと
国内各地で生活をすることで、その土地の文化を知ることができたり、地域ならではのおいしいものを味わえるというのは、全国各地に営業所があるTDCだからこその楽しみだと思います。また、国内外の出張先でも同様にさまざまな経験ができ、成長の糧になりました。