INTERVIEW

先輩社員インタビュー

欲張ったって構わない。一度きりの人生だから。

入社11年目 東京支店(第4事業所)

※役職・社歴は、取材当時のものです。

穂苅 史恵Fumie Hokari

「好き」を仕事にしたいから、「食×海外」に携われる道へ。
兼業農家の家庭に生まれ、家で育てたお米や野菜、果物を食べて育った私は、子どもの頃から食べることがとにかく大好き。「食べるために生きている」と言い切れるほど、おいしいものに夢中な人生を歩んできました。
さらに、海外にも興味があり、大学時代は貯めたバイト代をほとんどすべて海外旅行資金に使っていました。大学3年生の時には海外インターンに参加するためにアメリカのモンタナ州に行って、ホテルのレストランで色んな国の仲間たちと楽しく働いて。毎日が刺激的でした。

「食」と「海外」の両方に携われる仕事がしたくて、食品商社のTDCを就職先に選んだのは、自分が心から良いと思える商材を売りたかったから。売るものの選択肢と自由度が高い商社なら、それが実現できると思ったんです。それに私の性格上、1日の1/3を仕事に使うなら好きなことじゃないと続けられないなぁと思って…。

全国転勤がある会社に就職することは、私にとってはポジティブな要素でした。海外で働こうかなという選択肢もあるぐらい、知らない土地に行ってみたいという気持ちが強かったので。遠い未来のことを考えたって、思い通りになるわけがない。だったら進んだ先々で何をするべきか考えれば良い…というスタンスで入社を決めました。
穂苅 史恵
「配属先はどこでもOK」とは言ったものの…。
「私に一番合いそうな営業所を選んでください!全力で頑張りますから」
入社後の面談で、当時の総務部長と人事課長に宣言した結果、配属されたのは宇都宮営業所。どこでもOKとは言ったものの、ゆかりのない土地で知り合いが誰一人いないことに最初は弱気になってしまいました…。でも、営業所の方々が本当に良い人ばかりで、「会社に行きたくない」とは一度も思わなかったんです。

新人時代は何もかもがちんぷんかんぷんでしたよ。会議や商談では「日本語なのに全然話がわからない…」と衝撃を受けたり、数ヶ月後に一人立ちしたばかりの頃なんて、怒られたわけでも何でもないのになぜか焦って営業所に帰ってきて泣いてしまったり…。それでも、営業所の先輩方はいつも温かくフォローしてくれて、だんだん自信を持ってお客様先に通うことができるようになってきました。

「直貿品(生産者からTDCが直接仕入れる商材)の新規受注を決められたら海外出張に行ってもいいよ」と言われ、1年目の秋に芋づる(さつま芋の茎)の仕事を取ってきた時には、所長が「よくやった!」とガッツポーツで喜んでくれて。あの時はとても嬉しかったですね。約束通り海外出張に行かせてもらえて、クリスマスを中国で過ごせたのは良い思い出です。
穂苅 史恵
たった5分の商談から、見えてきた「勝機」。
「A社に通って新規案件を取ってこい」
入社2年目、別の営業所からやってきた新しい上司からこんな指令を受けました。A社様というのは、誰もが名を知る超大手コンビニエンスストアチェーンのベンダー(小売店用のおにぎり、弁当、惣菜などを製造するメーカー)様。今まで、TDCでは砂糖以外の取引実績がありませんでした。
「なんて無茶振りをするんだろう…こんな大手企業を相手に上手くいくはずがない…」と頭の片隅で思いながら、何とか訪問のアポイントを取ったは良いものの、案の定散々な結果に。なぜなら、お客様に対してメリットになる商材の提案が全くできなかったから。その後も何度か時間を作っていただきましたが、毎回わずか5分で商談は終了しました。

それでも、何度かお客様とお話をするうちに、だんだん「何が求められているか」が見えてきました。
取引相手としてお客様が望んでいたのは、商社としてメーカーが作った出来合いの商材を紹介することではなく、TDCがメーカー的機能を果たすこと。つまり、TDCが直接取引している原料をお客様の要望に合わせて加工した商材を提案できれば、チャンスはあると気づいたんです。
穂苅 史恵
ついに開けた突破口。
そこで、私が提案したのが直貿品の冷凍野菜。すると、今まで提案した商材には全く興味を示してくださらなかったお客様が、詳細を尋ねてくれるようになりました。
しかし、現行品との品質や価格を比較していただくところまでは話が進んだものの、TDCに切り替えるほどの決定打がなく、結局受注することはできませんでした。

次の打ち手として思い浮かんだのが、TDCの得意商材のひとつである「鯖」。今まで関わってきた案件は野菜が中心だったため、知識ゼロの状態から鯖に関する知識を頭に叩き込み、提案に臨みました。すると、「それ、面白いですね!」と、お客様からは好反応が。その後はコンビニ商品への採用に向け、開発、購買、工場監査などのプロセスを経て、通い始めてから約2年でついに口座を開くことができたのです。

この出来事がきっかけで、本格的にコンビニエンスストアチェーン様と取引ができるようになり、現在はこのお客様専任部門のメンバーとして、開発部門の方々への商品提案に携わっています。
穂苅 史恵
「仕事よりも子どもが大事」と言い切れる母でありたい。
今後ももちろん、仕事をバリバリ頑張っていくつもりです。でも、娘には「私よりも仕事が大事なんだ」とは絶対に思わせたくありません。だから、子どもと仕事で二者択一を迫られたら、私は迷わず「子ども」を選びます。
そう言い切れるのは、「何かあったら子どもを優先していいよ」と見守ってくれる上司や、日頃から「家庭を大事にしな」と声を掛けてサポートしてくれる先輩が周りにたくさんいるおかげ。応援してくれる夫にも感謝しています。常々、「人に恵まれているなぁ」「この会社に入ってよかった」と感じています。

人生は一度きり。だったら、欲張ったって良いと思いませんか?仕事も家庭も趣味も、全部大切にしながら、関わる人がみんな笑顔でいられるように1日1日を積み重ねていきたいです。

特に女性はライフステージによって働き方に変化があると思いますが、人生を主体的かつ意欲的に歩んでいける方であれば、きっとTDCで活躍し続けられるはずですよ。
穂苅 史恵
穂苅 史恵
休日の過ごし方
家族とお出かけ、友人と飲みに行く
趣味
食べることと旅行は自分から切り離せないですね。また、Mr.Childrenが大好きです。
現在の勤務地周辺のおすすめ
東京支店から徒歩圏でおすすめしたいグルメは、八丁堀のビストロバー「maru」、焼き鳥店「きや」、茅場町にある「刀削麵の王様」!あとは、ホテル「ザ・ペニンシュラ東京」のマンゴープリンも絶品です。読んでくれた方はぜひ一度食べてみてください!
TDCに入ってよかったこと
国内外色んなところに出張させてもらえること。それは、食と旅が好きな私にとって働く上でのモチベーションになっています。数えてみたら、これまでに出張で国内38都道府県、海外8カ国に行きました!行く先々で仕入れ先やお客様、そしてTDCの社員の方々との素敵な出会いがあり、嬉しくありがたいなと感じています。